体を張るということ

先日の27時間テレビでは大御所が惜しげもなく体を張った芸を多々見せていた。それに対して「最近の若手は体張らないからうんたらかんたら…」みたいな意見を色んなところで見た。

体を張ってる若手もちゃんといるにはいるんだけど、若手とベテランの体の張り方で何か違っているなーと感じたことがある。

若手は「体を張れば、なんとなく笑いが起こるだろう」という考えで体を張っているような気がする。無理して体はったら笑いが起こるだろうっていう最終手段のような位置づけで笑いを狙っているように感じる。

反対にベテランは、他の芸と差をつけることなく、手段の一つとして体を張った芸をしているように感じる。最終手段としての体ではなく、あくまでも他のテクニックと同じ位置に置いて、こういうふうに体を張れば面白くなるだろうという考えをもって動いてる気がする。

むちゃして水の中に落ちるだけだと、さほど面白くないわけで、「どういう風に」水に落ちるかを考えるだけで変わってくる。



まぁそもそも若手が体を張るような番組や企画がないってのが1番だろうけど。環境の違いが1番大きい。今でいうと短時間でひと笑いとる技術に長けているんだろう。
さんま自身も、こんな短いネタつくれないと言っていたし。

そのときそのときで変わるもんだけど、自分は短くても長くても、あるあるネタや、クサイキャラや、出オチばかりを大量に消費する今のお笑いはあまり好きじゃない。